『恋人たち』を観ました。

投稿者: | 2017年5月12日

橋口亮輔監督の『恋人たち』。
2015年の公開当時からずっとずっと観たかった映画。
DVDでやっと観られました。
橋口監督の『ぐるりのこと。』『ハッシュ!』どちらも大好きな映画です。

主人公のアツシの部屋に上司の黒田さんが訪ねてくるシーンがあります。
この映画はこの場面のためにあるのではと思うくらい、いい場面。
俳優の黒田大輔さんの演技がすばらしい。
そして演技もさることながら、あのセリフを書いた橋口監督はすごい。
ひとのこころに届くことばってこういうことなんだろうなあと思います。
橋口監督ならではです。

わたしが通っていた大学での映画祭に橋口監督がゲストとしていらしたことがあります。
学生との質疑応答で
「監督は、映画の登場人物に対する視線がやさしい。」
というようなことを言った学生がいました。
それに対して橋口監督は、自分がゲイであることを口にした上で
「現実でいろいろなつらい目にもあってきた。それが映画にも反映されているかもしれない。」
ということを言っていました。
もう10年以上前のことなので若干うろおぼえですが・・・。
そのやりとりがすごくこころに残っています。

その後『ぐるりのこと。』を観たときも
今回『恋人たち』を観たときも
やっぱりこれは橋口監督にしか作れない物語だと感じました。
登場人物たちは容赦ない現実と戦っていますが、監督の視線はどこかやさしい。

大好きな大好きな監督。
次回作が楽しみです。