授乳期、母親が薬を服用するのは絶対にダメ?!かを考える。

投稿者: | 2014年12月13日

先日、鍼灸師向けの勉強会に参加してきました。
テーマは「産後の女性を診る際に鍼灸師が気をつけるべきこと」。
産婦人科のドクターが、お話してくださいました。

目からウロコだったのが、
授乳期のお薬の服用についてです。
これは自分が授乳中に知っておきたかった・・・。
 

先生のお話をわたしなりにまとめます。

基本的に、授乳期に母親が服用していい薬は1つもない!とした上で。
考えるべきなのは
「服用しちゃいけないものをなぜ服用するのか」という点。
それは、薬を服用するメリットが、服用するデメリットを上回るからです。

薬を服用することで生じる母親へのメリット>薬を服用することで生じる赤ちゃんへの影響。

「服用した薬が母乳に移行すること」と
「赤ちゃんに悪い影響が及ぶこと」
は分けて考えるべきだそうです。
 

たとえば
母親が痛み止めを服用するとします。
お薬の何%かは母乳に移行し、赤ちゃんにも何%かの薬の成分が入ることになります。
それを絶対にダメだと考えるのか。
それとも
赤ちゃんに薬の成分は入るが、その1回で何か問題が起きるわけではない
そして母親は痛み止めを服用することでラクになる。
そちらの利点を取るのか。

ケースバイケースなのでむずかしいところですが。
自分の授乳期を振り返ると
あまりにも神経質になりすぎていたなと思います。
 

薬の服用だけでなく、予防接種などにも通じる話。
デメリットがあるから絶対にダメ!ではなく
デメリットを正しく知り、メリットと比べたときにどうなのか。
メリットがデメリットを上回っているかどうか。
少し、考えてみることが必要です。

 
もちろん
長期間薬を服用しなければいけない場合など
厳重な注意が必要なこともあります。
薬が母乳に移行するのは間違いないので
授乳期に薬を服用するときは、必ず医師に相談してください。
薬の種類によって、母乳に移行する割合も変わるそうです。
また、同じ目的(たとえば痛み止め)であっても
赤ちゃんにとって、より安全な薬を選んで処方してもらうこともできます。

 
鍼灸師は薬のアドバイスはできません。
でも患者さんからの相談に対して
「鍼灸治療」+「適切な医療情報の提供」が必要だと
あらためて実感した勉強会でした。