母乳育児と食事。

投稿者: | 2014年3月2日

一般的に母乳育児というと
食事との関係が指摘されます。

このような文を目にしたことはありませんか?

母乳には和食がいちばん良い。
カロリーの高いものは禁止。
ケーキなど甘いものは厳禁。

わたしも以前は疑わずにそう思っていました。
 

調べてみると
「厳しい食事制限がほんとうに必要なのか」
という意見があります。

「なぜ母乳育児に厳しい食事制限がつきまとうか考えてみる」
「脂肪球が乳腺の細胞から、母乳に出ていく過程」
(「やわらかな風の吹く場所に:母乳育児を応援」産科医の戸田千先生のブログ)

これらの記事の結論を言うと、
脂肪がおっぱいをつまらせることはないそうです。

その理由を
脂肪の大きさと、母乳が通る管の大きさに注目して説明しています。

 
脂肪は、膜にくるまれた脂肪の玉として、
母乳の中にあります。

この脂肪の玉は、母乳の通り道である乳管よりもはるかに小さいそうです。
また、脂肪の玉それぞれがくっついて大きくなることもないので
脂肪がおっぱいをつまらせることはないということがわかります。
(戸田先生のブログでは数字をあげて、もっと丁寧に説明しています。
ご興味のある方はそちらをご覧くださいね。)

これ、
とても合理的で納得のいく説明だと思いませんか。
 

『小児科医ママの「育児の不安」解決BOOK』
という本では
小児科専門医森戸やすみ先生が
授乳中の食事についてふれています。

以下、抜粋です。
(森戸やすみ『小児科医ママの「育児の不安」解決BOOK』P39~40)

授乳中の嗜好品はダメ?
●ケーキやお菓子
 乳腺炎を心配して、脂肪分の多いケーキやお菓子は「食べてはいけない」と思っている人が多いと思います。
 でも、乳腺炎の原因として明らかになっているのは、おっぱいに母乳が溜まることだけ。授乳が頻繁でない、不適切な抱き方や吸着の仕方で赤ちゃんが母乳をうまく飲めていない、服やおんぶヒモによる圧迫などが原因で、母乳が除去されなかったり溜まったままになったりすると乳管閉塞から乳腺炎になりやすくなるようです。

 一方、動物性脂肪(バターや生クリームなど)の摂取が原因で乳腺炎になることは、医学的に証明されていません。

 たまには甘いものだって食べたくなりますよね。育児をがんばっているお母さんが、ときどきケーキやお菓子を食べて息抜きしてもバチは当たらないと思いますよ。

『小児科医ママの「育児の不安」解決BOOK』では、それぞれの回答について
根拠となる論文や本が参考文献として載っています。
さらに気になる方はそちらも参照していただくと、よりくわしい情報が手に入ると思います。)

 
 

もちろん
自分のためにも赤ちゃんのためにも
バランスよく食べることは必要ですよね。

でも絶対に和食じゃなきゃだめ、というわけではないし
特定のものを食べちゃいけないというわけではないんですね。

結局は
食事はなるべくバランスよく。
ごく当たり前のことが大事ですよね。
 

さてここからは
わたし自身の体験談。
ほんの一例だと思って聞いてください。

思い返してみると、
母乳外来で相談した病院の助産師さん
新生児訪問に来てくださった助産師さん
母乳マッサージをしてくださった先生など

食事のことを質問したとき
「絶対に甘いものを食べちゃいけないわけじゃないですよ。
たまにはいいじゃないですか。」

みなさん、そんな風に答えてくださいましたよ。
 

好きなものを食べるって、とっても幸せを感じませんか。
できるだけバランスのよい食事をこころがけて
ときには好きなものを食べてほっとする。
自分へのごほうびも大事な栄養ですよね。