漢方薬のご相談は専門家へ。

投稿者: | 2014年4月4日

患者さんから漢方薬について聞かれることも多いです。
・漢方薬をのんだ方がよいのか
・いまの症状にはどの漢方薬がよいのか
・どの薬局、またはどの病院がよいのか
などなど。

せっかくご相談をいただきながら
とても申し訳ないのですが、
こちらから特定の漢方薬をすすめるということはありません。

鍼灸師として、漢方の基本は学んでいますが
具体的な処方は漢方専門の先生におまかせしています。

 
どの漢方薬をのめばよいかというのは
症状だけでは決まりません。

患者さんの脈やお腹の状態などを診察し
体質を判断して、総合的に決まります。

同じ症状でも、処方が違うことがあるわけです。
 

たとえば。
かぜには葛根湯が有名ですが
かぜに効く漢方薬は葛根湯だけではありません。

『漢方診療のレッスン』という本には、
かぜのときによく使われる処方として
19種類の漢方薬があげられています。

さらにその19種類だけでなく、
一般的にはかぜに使われない漢方薬が
かぜの予防や改善に効くこともある、と書かれています。

つまり、処方を決めるためには
症状に対するスタンダードな漢方薬だけにとらわれず、
患者さんのまるごとを診て、その人の状態に最も合うお薬を見極める力が必要とされます。

 
鍼灸の専門学校を卒業後、
北里大学の漢方鍼灸診療センターと那須赤十字病院の東洋医学科で働き
漢方の臨床現場を見てきました。

漢方薬が劇的に効くようすを目の当たりにして
東洋医学のすごさを実感するとともに、
漢方薬を使いこなすにはたくさんの勉強と臨床経験が必要なことを感じています。
 

漢方薬をのんでみたいという方は
薬局や病院など漢方の専門家へご相談ください。
 

医師に漢方薬を処方してほしいという方は
日本東洋医学会のサイトを利用するといいと思います。

漢方の世界には漢方専門医制度があります。
日本東洋医学会で決められた単位を取り、
認定試験に合格した医師のみが漢方専門医となっています。

日本東洋医学会のサイトでは
都道府県ごとや西洋医学の専門分野ごとに
漢方専門医を検索できるようになっています。

日本東洋医学会
http://www.jsom.or.jp/index.html


あたりまえのことですが
何事も相談するときには専門家へ、ですね。

どの漢方薬をのめばいいかなど
具体的な処方についてはお答えできませんが
疑問やご質問に対しては、鍼灸師としてお答えできる範囲でお伝えしています。
はり灸の治療をするだけでなく、
東洋医学の専門家として
患者さんに必要な情報をお伝えすることも大事な役目だと思っています。

ご質問がある方はぜひご相談ください。
 

【参考資料】
花輪壽彦『漢方診療のレッスン』